シュリーマド・バーガヴァタム 1.9.16

na hy asya karhicid rājan
pumān veda vidhitsitam
yad vijijñāsayā yuktā
muhyanti kavayo ’pi hi

訳語

翻訳

王よ。主[シュリー・クリシュナ]にどのような計画があるのか、誰にも分からない。偉大な哲学者たちがどれほど徹底的に追求しても、当惑するばかりである。

解説

過去の悪事とそれによる苦しみに対してマハーラージャ・ユディシュティラが抱いていた当惑は、12人の権威者のひとりで偉大な権威者であるビーシュマによって完全に否定されています。ビーシュマは、太古の昔から、誰であろうと、シヴァやブラフマーのような神々たちでさえ、主の本当の計画は分からないということをマハーラージャ・ユディシュティラに理解してほしいと思っていました。ならば、私たちに分かるはずがありません。それについて尋ねることでさえ無駄なことです。聖者たちが哲学的に徹底的な追求をしても主の計画を明らかにすることはできません。異議なく、ひたすら主の命令に従うことが最善策です。パーンダヴァ兄弟たちの苦しみは、過去の行いから生じたものではありません。主は、美徳の王国を築く計画を実現させる必要があり、そして美徳による征服を確かなものにするためにも献身者たちが一時的に苦しむことは避けられませんでした。ビーシュマデーヴァは、その美徳の勝利を目のあたりにして心から満足しており、剣を交えはしましたが、ユディシュティラが晴れて王位に就いたことを見て嬉しく思いました。偉大な戦士であったビーシュマでさえ、クルクシェートラの戦争で勝つことはできませんでした。主は、邪悪な心を持つ者は誰でも、決して美徳には太刀打ちできないことを世に示したいと思っていました。ビーシュマデーヴァは偉大な献身者ではありましたが、主の意志によって、パーンダヴァ兄弟と交戦することを選びました。主は、ビーシュマほどの大将軍であっても、間違った側につけば必ず敗北するということを世に知らしめたかったのです。