シュリーマド・バーガヴァタム 1.14.3

kālasya ca gatiṁ raudrāṁ
viparyastartu-dharmiṇaḥ
pāpīyasīṁ nṛṇāṁ vārtāṁ
krodha-lobhānṛtātmanām

訳語

翻訳

彼は、永遠なる時の方向が変化したのを見た。これは実に恐ろしい光景であった。そして季節の秩序が乱れた。大衆は、貪欲、怒り、虚偽の質を募らせている。また、彼らが不正な手段で生計を立てるようになっていく様子を目の当たりにした。

解説

人類の文化が至高人格神との愛情関係と切り離された状態に陥ると、季節の秩序が乱れ、不正な手段を使った生活、貪欲、怒り、詐欺などの兆しがはびこるようになります。季節の秩序が乱れるというのは、ある季節の環境が別の季節に見られるようになるということです。例えば雨期が秋になったり、花が狂い咲き、果物が別の季節に実ったりします。不信心な人間はいつの世でも貪欲、怒り、偽りに満ちています。そのような者は、正規の方法であろうとなかろうと、どのような手段を使ってでも生計を立てようとします。マハーラージャ・ユディシュティラが統治していた時代、このような兆しは全く見られませんでした。しかし、マハーラージャ・ユディシュティラは自分の王国で神聖な雰囲気のわずかな異変に大変驚き、やがて主が物質界から去って行くのでは、という思いをそこはかとなく感じました。不正な手段による生計とは、定められた義務からの逸脱を意味します。ブラーフマナ、クシャトリヤ、ヴァイシャ、シュードラなど、誰に対しても、定められた義務が用意されているのですが、そのような義務を果たすことなく、人の義務を自分の義務と主張する者は、不正で不適当な義務を果たしていることになります。人生における高尚な目標を見失い、この地上における束の間の生涯が全てだと思う人々は、富や権力を飽くことなく求めるようになります。無知が、人間社会の異常な状態の元凶であり、特にこの堕落の時代でこの無知を消し去るために『シュリーマド・バーガヴァタム』という姿で光を投げかける力強い太陽が用意されています。