バガヴァッド・ギーター あるがままの詩 13.31
節
yadā bhūta-pṛthag-bhāvam
eka-stham anupaśyati
tata eva ca vistāraṁ
brahma sampadyate tadā
eka-stham anupaśyati
tata eva ca vistāraṁ
brahma sampadyate tadā
訳語
yadā — ~の時 bhūta — 生命体の pṛthak-bhāvam — 個々の本性 eka-stham — ひとつの中に位置して anupaśyati — 権威者を通して見ようとする者 tataḥ eva — そのあと ca — ~もまた vistāram — 拡張 brahma — 絶対者 sampadyate — 彼は達する tadā — その時
翻訳
肉体の違いによる差別観を捨て
生命体がどこにでも広がっていることを知る賢明な者は
ブラフマンの概念に到達する。
生命体がどこにでも広がっていることを知る賢明な者は
ブラフマンの概念に到達する。
解説
生命体の体がさまざまに違うのは、個々の魂の望みがそれぞれ違うから生じるのであり、実際には魂そのものとは無関係である。このことが理解できる人は真実を見ていると言える。生命体を物質的にとらえると、神々、人間、犬、猫などさまざまな種類が見える。これは物質的な見方であり、真の見方ではない。こうした物質的な差別観は生命を物質的にとらえているために生じる。肉体が滅びても精神的な魂はひとつであり続ける。精神魂は物質自然と関わるがために、さまざまな体を得ることとなる。このことを理解できたとき、人は精神的な視野を手に入れ、人間、動物、大きさ、低さなどの識別感から解放される。そして意識が浄化されて、精神的な自己本来の立場でクリシュナ意識を育てることができるのである。そのような人がどのように物事を見るようになるのかが、次の節で説明されている。