シュリーマド・バーガヴァタム 1.6.16

dhyāyataś caraṇāmbhojaṁ
bhāva-nirjita-cetasā
autkaṇṭhyāśru-kalākṣasya
hṛdy āsīn me śanair hariḥ

訳語

翻訳

崇高な愛情に触れて様変わりした心で主の蓮華の御足を瞑想し始めた時、涙があふれた。すると時を移さず、人格神シュリー・クリシュナが私の心の蓮華の上に現れた。

解説

この節でバーヴァという言葉に重要な意味があります。バーヴァの境地は、主に気高い愛情を抱くようになったときに得られます。最初の段階がシュラッダー、つまり至高主に興味を持った状態で、その興味をさらに高めるには主の純粋な献身者と交流しなくてはなりません。3つ目の段階は、献身奉仕のために定められた規則や原則を修練する状態です。この修練によって全ての疑いは消え、献身奉仕を妨げる個人的な未熟さを取り除くことができます。
疑いや未熟さが全て取り除かれれば、超越的な物事に対する基本的な信念が築かれ、同時にその味わいもさらに深くなります。そこからさらなる魅力を感じる境地に高まり、そのあとに神への純粋な愛情を得る直前の、バーヴァという段階にたどり着きます。上記のさまざまな境地は、崇高な愛情に高められるまでに生じるさまざまな段階です。崇高な愛情に満たされると、主と離れているという思いが強くなり、その思いが8種類の法悦の境地へと高まっていきます。そのような献身者の目からはひとりでに涙が溢れ出ます。シュリー・ナーラダ・ムニは前世で家を離れた直後にその境地に入っていたので、主に出会うのは必然の結果であり、またそれは物質的な傾向のない高尚な精神的感覚による鮮明な体験でした。