シュリーマド・バーガヴァタム 1.19.5

atho vihāyemam amuṁ ca lokaṁ
vimarśitau heyatayā purastāt
kṛṣṇāṅghri-sevām adhimanyamāna
upāviśat prāyam amartya-nadyām

訳語

翻訳

マハーラージャ・パリークシットは、クリシュナ意識に心を専念させるため、自己を悟るための全ての修練を拒んでガンジス川のほとりにしっかりと座った。クリシュナへの超越的な愛情奉仕こそが、他の全ての方法に優る最高の達成だからである。

解説

マハーラージャ・パリークシットのような献身者にとって、物質界の惑星は、例え頂点にあるブラフマローカであっても、太古の主、根源の人格神、主シュリー・クリシュナの惑星であるゴーローカ・ヴリンダーヴァナに比べれば、目指すべき場所ではありません。地球は、宇宙にある無数の物質惑星のひとつであり、さらにマハトゥ・タットヴァのなかには無数の宇宙が存在しています。献身者は、主と主の代表者、すなわち精神指導者あるいはアーチャーリャから、無数の宇宙にある惑星はどこも献身者が住むにはふさわしくないと教わっています。献身者はいつも、ふるさとに、神の元に帰りたいと願っていますが、それは、無数のヴァイクンタ惑星のひとつ、あるいは主シュリー・クリシュナの惑星であるゴーローカ・ヴリンダーヴァナで、召使い、友人、両親、あるいは主の恋人という立場で主との交流者のひとりになるためです。これらの惑星は全て、精神界、パラヴョーマに永遠に位置しており、そこは、マハトゥ・タットヴァ内にある原因の海の反対側にあります。マハーラージャ・パリークシットは、これまで積み重ねた敬虔(ルビ:けいけん)な行い、そしてヴァイシュナヴァという高貴な献身者家系に生まれたことで、このような情報はすでに知っていましたから、物質惑星には何の関心もありませんでした。現代科学者は、機械を使った物質的な方法で月に行こうとしていますが、この宇宙の頂点にある惑星のことなど想像さえできません。しかし、マハーラージャ・パリークシットのような献身者にとっては、月や、物質界のどんな惑星にも関心がありません。ですから、彼に死ぬ日が突き付けられたとき、ハスティナープラ(デリー)の都市を流れる超越的なヤムナー川の岸辺で食を絶つことで、主への超越的な愛情奉仕に対する決意をさらに強めました。ガンジス川もヤムナー川もアマルテャー(超越的)な川であり、ヤムナー川は次の理由で、より崇高で神聖な質に満ちています。