シュリーマド・バーガヴァタム 1.18.35
節
kṛṣṇe gate bhagavati
śāstary utpatha-gāminām
tad bhinna-setūn adyāhaṁ
śāsmi paśyata me balam
śāstary utpatha-gāminām
tad bhinna-setūn adyāhaṁ
śāsmi paśyata me balam
訳語
kṛṣṇe—主クリシュナ; gate—この世界から離れて; bhagavati—人格神; śāstari—至上の統治者; utpatha-gāminām—成り上がり者の; tat bhinna—離れたことで; setūn—保護者; adya—今日; aham—私自身; śāsmi—処罰しよう; paśyata—見よ; me—私の; balam—力。
翻訳
万民の至上の統治者、また我々を守るお方である人格神、主シュリー・クリシュナがこの世界から去って行ったあと、このような成り上がり者たちがのさばるようになった。だから今こそ、私がその問題を引き継ぎ、彼らを処罰してみせよう。私の力をよく見るのだ。
解説
たいしたブラーフマナ・テージャもないのに慢心している未熟なブラーフマナは、カリ・ユガの魔力に操られます。先に説明されたように、マハーラージャ・パリークシットはカリに4つの場所に住む許可を与えましたが、巧みに政治を行っていたため、カリは割り当てられた場所をほとんど見つけることができませんでした。そのため自分の権威を何とか確立させようとその機会をうかがっていたのですが、主の恩恵もあって、この思い上がった、しかも未熟なブラーフマナの息子を見つけたのです。この小さなブラーフマナは、自分が持つ破壊力を見せびらかすつもりで、マハーラージャ・パリークシットのような偉大な国王を処罰するという厚かましい行動に出ました。主が地球を去って行ったあと、その場所に自分が収まるつもりだったのです。これらが、カリ時代に影響され、シュリー・クリシュナの代わりになろうとする成り上がり者に見られる主な兆候です。彼らはたいした力もないのに、主の化身になりたがります。主クリシュナが去って行ったあと、世界各地に偽物の化身がたくさん現れ、偽の名声を維持するために大衆が持つ精神的従順さを利用し、無知な彼らを間違って導いています。つまりカリの権化は、このブラーフマナの子、シュリンギを通して世界に君臨する機会を得た、ということです。