シュリーマド・バーガヴァタム 1.17.28

iti dharmaṁ mahīṁ caiva
sāntvayitvā mahā-rathaḥ
niśātam ādade khaḍgaṁ
kalaye ’dharma-hetave

訳語

翻訳

一千人の戦士とひとりで戦えるマハーラージャ・パリークシットは、このように宗教と地球の権化を慰めた。そして鋭い剣を抜き、あらゆる無宗教の根源となっているカリの権化を殺そうとした。

解説

これまで述べられてきたように、カリの権化とは、啓示経典で禁じられている罪を意図的に全て犯している人間を指します。カリ時代には確かにカリの活動がはびこっていますが、だからといって、社会の指導者、行政指導者、博識で知性ある人々、まして主の献身者は、ただじっと座ってカリ時代の反動を黙って見ていてもいい、というわけではありません。雨期になれば確実に大量の雨が降ってきますが、だからといって、雨から身を守る方法を採らなくてもいいというわけではありません。国の代表者の義務は、カリの、あるいはカリ時代に影響された人々の活動に対抗する必要策を全て講じることにあります。そしてマハーラージャ・パリークシットこそが、その国の理想的な代表者です。なぜなら、すぐさま鋭い剣を抜いてカリの権化を殺そうとしたからです。行政者たちは、いたずらに世の堕落を止める解決策を作るだけではなく、認められたシャーストラの視野と見解に基づいて、堕落した状況を作り出している人間たちを鋭い剣で殺そうとしなくてはなりません。行政者たちは、酒屋の営業を許すことで人々の堕落を止めることはできません。麻薬や酒を扱う場所をすぐに閉鎖し、たとえ死罪をもってしても、無差別に陶酔物にふけっている者たちを処罰しなくてはなりません。それがカリの活動を止める方法であり、そのことがここでマハーラージャ・パリークシットというマハー・ラタによって立証されています。