シュリーマド・バーガヴァタム 1.15.29
節
vāsudevāṅghry-anudhyāna-
paribṛṁhita-raṁhasā
bhaktyā nirmathitāśeṣa-
kaṣāya-dhiṣaṇo ’rjunaḥ
paribṛṁhita-raṁhasā
bhaktyā nirmathitāśeṣa-
kaṣāya-dhiṣaṇo ’rjunaḥ
訳語
vāsudeva-aṅghri—主の蓮華の御足; anudhyāna—絶え間ない追憶; paribṛṃhita—広がった; raṃhasā—急速に; bhaktyā—献身的な思いで; nirmathita—静まって; aśeṣa—無限の; kaṣāya—力; dhiṣaṇaḥ—考え方; arjunaḥ—アルジュナ。
翻訳
主シュリー・クリシュナの蓮華の御足に対する途切れることのない追憶が、主への強い献身の思いを急速に高め、その結果、アルジュナの心にあったごみくずは全て跡形もなく消えていった。
解説
心のなかにある物質的な望みは、物質的な汚れというごみくずにすぎません。生命体はその汚れのために、精神的な自己としての存在を悟らせまいとする多くの幸福や苦しみに直面します。束縛された魂は、何度も誕生を繰り返し、偽りでその場限りの快適な、そして不快な物事に巻き込まれています。それらは物質的な望みに私たちが反応するために蓄積されるのですが、献身奉仕を通して主の多様なエネルギーのなかで超越的な主とふれあうとき、物質的な望みが如実に表れますが、生命体の知性は真実の色に染まることによって満たされるのです。アルジュナは、『バガヴァッド・ギーター』で教えられているように、主の教えに思いを集中させたその瞬間から、主との永遠な交流の本質が表されました。こうして彼は物質的な汚れ全てから解放されました。