シュリーマド・バーガヴァタム 2.5.33
節
tadā saṁhatya cānyonyaṁ
bhagavac-chakti-coditāḥ
sad-asattvam upādāya
cobhayaṁ sasṛjur hy adaḥ
bhagavac-chakti-coditāḥ
sad-asattvam upādāya
cobhayaṁ sasṛjur hy adaḥ
訳語
tadā — それら全ての; saṁhatya — 組み合わさって; ca — ~もまた; anyonyam — 互いに; bhagavat — 人格神によって; śakti — エネルギー; coditāḥ — 適用されて; sat-asattvam — 第一と第二に; upādāya — 受け入れて; ca — ~もまた; ubhayam — 両方の; sasṛjuḥ — 存在するようになる; hi — 確かに; adaḥ — この宇宙
翻訳
このように至高人格神のエネルギーの力によってこれら全てが組み合わさった時、創造の第一原因と第二原因の両方を受け入れてこの宇宙が明確に生成された。
解説
この節では、至高人格神は創造のために様々なエネルギーを用いるのであり、ご自身が物質創造に変容なさるわけではないことが明確に述べられています。主はその完全部分はもとより様々なエネルギーによってご自身を拡張します。ブラフマジョーティルという精神的空間の一部分に精神的な雲が表れることがあり、その覆われた部分はマハト・タットヴァと呼ばれています。そして主はマハー・ヴィシュヌという完全部分体によってマハト・タットヴァの水の中に横たわり、その水は原因の海(カーラナ・ジャラ)と呼ばれています。マハー・ヴィシュヌが原因の海で眠る間にその呼吸から無数の宇宙が現れて浮かび、原因の海一面に広がります。これらの宇宙は、マハー・ヴィシュヌが一呼吸している間のみ存在します。それぞれの宇宙という球体の中に、同じマハー・ヴィシュヌがガルボダカシャーイー・ヴィシュヌとして入り、そこでシェーシャというヘビの姿をした化身の上に横たわります。その主の臍(ルビ:へそ)から蓮の茎が伸び、その蓮の花の上で宇宙の主であるブラフマーが生まれます。ブラフマーはその宇宙の中で、生命体の様々な望みに応じた様々な姿を造り、太陽、月、他の神々をも創造していくのです。
したがって、『バガヴァッド・ギーター』(9-10)で確証されているように、物質宇宙におけるエンジニアの長は主ご自身です。物質自然に対してあらゆる種類の動く者、動かない物を創造するよう指示を出すのは、主以外には誰もいません。
物質創造には二つの様式があります。前述のようにマハー・ヴィシュヌによってなされる集合的宇宙の創造と、単一の宇宙の創造です。どちらも主によって創造されたものであり、私達の目に見える宇宙の形はこのようにして生じたのです。