シュリーマド・バーガヴァタム 1.9.33

tri-bhuvana-kamanaṁ tamāla-varṇaṁ
ravi-kara-gaura-vara-ambaraṁ dadhāne
vapur alaka-kulāvṛtānanābjaṁ
vijaya-sakhe ratir astu me ’navadyā

訳語

翻訳

シュリー・クリシュナはアルジュナの親友です。主は超越的な体で地上に降誕し、その体はタマーラの木の青みがかった色を思わせます。主の体は、三天体系[上位、中間、下位]の誰をも魅了されてやみません。主の輝く黄色の衣服と、白檀のペーストの絵で飾られた蓮華のお顔が、私の魅力の対象でありますように。そして私が活動の結果を望むことがありませんように。

解説

シュリー・クリシュナは内なる喜びを通して地上に降誕なさる時、主の内的エネルギーという代表者を使います。主の超越的で魅力的な姿は、三界(上位、中間、下位)の誰もが見たいと望んでいます。宇宙のどこを探しても、主クリシュナのような美しい姿は見つかりません。ですから主の超越的な体は、物質の創造物とは一切関係ありません。アルジュナはこの節で征服者、クリシュナはその親友と述べられています。ビーシュマデーヴァは、クルクシェートラの戦争が終わった後、主がアルジュナの馬車の御者であった時に着ていた服のことを今、矢の寝台の上で思い出しています。アルジュナとビーシュマが戦っていた時、ビーシュマデーヴァはクリシュナの輝く衣服に心奪われ、敵のアルジュナが主の友人として主と関係を持っていたことを間接的に称賛しました。アルジュナは主を友人としていたので、常に征服者です。ビーシュマデーヴァはこの機会に、主をヴィジャヤ・サケー(アルジュナの友)と呼んでいます。主はさまざまな崇高な思いを通して献身者と結ばれていますが、献身者にまつわる名前で呼ばれると、特にうれしく思われるからです。クリシュナがアルジュナの戦車を操縦していた時、クリシュナの服が太陽に照らされ、その光の反射が織りなす美しい色がビーシュマデーヴァの脳裏に強く焼きついていました。偉大な戦士として、騎士道精神を通してクリシュナとの関係を味わっていたのです。さまざまなラサ(感情)を通した主との超越的な絆は、それぞれの献身者によって最も高い法悦心として味わわれています。あたかも主と崇高な関係を持っているかのように見せかける知性のない俗人は、ヴラジャダーマの乙女たちの気持ちをまねて、すぐに恋愛感情の関係に入ろうとします。そのような安っぽい関係は俗人の底意にある心理を露呈しています。主との恋愛感情を味わった人なら、一般的な倫理観にでさえ反する低俗な恋愛のラサに執着するはずがありません。特定の魂と主の永遠の絆は発展していくものです。生命体と至高主の真の絆は、5種類のラサからどのような形にでも発展していき、それは、真の献身者の超越的な程度の差を示すものではありません。ビーシュマデーヴァはこの模範であり、この偉大な将軍が主と超越的な絆を持っていることを、私たちは注意深く見極めなくてはなりません。