シュリーマド・バーガヴァタム 1.7.8

sa saṁhitāṁ bhāgavatīṁ
kṛtvānukramya cātma-jam
śukam adhyāpayām āsa
nivṛtti-nirataṁ muniḥ

訳語

翻訳

偉大な聖者ヴィヤーサデーヴァは『シュリーマド・バーガヴァタム』を編集し、修正した後、それを、すでに自己の悟りの境地にあった我が子、シュリー・シュカデーヴァ・ゴースヴァーミーに教えた。

解説

『シュリーマド・バーガヴァタム』は、『ブラフマ・スートラ』を著した本人によるありのままの解説書です。この『ブラフマ・スートラ』すなわち『ヴェーダーンタ・スートラ』は、すでに自己を悟った活動をしている人のためにあります。『シュリーマド・バーガヴァタム』は、その内容を聞くだけですぐに読者が自己の悟りの道を歩けるように作られています。パラマハンサ、つまり完全に自己の悟りの活動をしている人のためにあるのですが、この書物は一般大衆の心の奥底にも浸透していきます。大衆は皆、感覚を満たすために行動しています。しかしそのような人たちでも、このヴェーダ経典に物質的な病気の治療法を見い出すことができます。シュカデーヴァ・ゴースヴァーミーは誕生したときすでに解脱の境地にいた人物でしたが、父は彼に『シュリーマド・バーガヴァタム』を教えました。俗な学者たちの間には『シュリーマド・バーガヴァタム』が編集された時代についてさまざまな意見がありますが、この書物を読めば、パリークシット王が他界する前、そして主クリシュナが去って行った後に編集されたことがわかります。マハーラージャ・パリークシットがバーラタ・ヴァルシャの王として世界を統治していたとき、カリの権化を懲罰しています。啓示経典や占星術の計算によると、カリ時代に入ってすでに5千年が経過しています。つまり、『シュリーマド・バーガヴァタム』が編集されて少なくとも5千年は経っているということです。『マハーバーラタ』は『シュリーマド・バーガヴァタム』以前に編集され、各プラーナは『マハーバーラタ』以前に編集されました。さまざまなヴェーダ経典が編集された時代を概算するとこうなります。『シュリーマド・バーガヴァタム』の大意は、ナーラダの指示によって詳細な内容が書かれる以前に示されています。この書物はニヴリッティ・マールガの道に従うための科学です。ナーラダはプラヴリッティ・マールガを認めていませんが、束縛された魂たちはどうしてもこの生き方を求めようとします。『シュリーマド・バーガヴァタム』の主題は、人類の物質的な病気を治療し、物質存在の苦悩を完全に断ち切ることにあります。