シュリーマド・バーガヴァタム 1.18.3

utsṛjya sarvataḥ saṅgaṁ
vijñātājita-saṁsthitiḥ
vaiyāsaker jahau śiṣyo
gaṅgāyāṁ svaṁ kalevaram

訳語

翻訳

さらに王は、関わりのある人々の元を去ったあと、ヴィヤーサの息子(シュカデーヴァ・ゴースヴァーミー)の弟子として自らを委ね、やがて人格神の真実の立場を理解することができたのである。そして最後にガンジス川のほとりで物質の身体を捨てた。

解説

この節にあるアジタという言葉は重要です。人格神、シュリー・クリシュナはアジタ、すなわち征服されない者と呼ばれており、本当に主はあらゆる面でその通りのお方です。誰も主の本当の立場を知りません。主は、知識を使っても征服することができません。私たちは主のダーマ、すなわち住処である永遠なるゴーローカ・ヴリンダーヴァナについて話を聞いていますが、この場所についてさまざまな解釈をする学者が多くいます。しかしパリークシット王が最も謙虚な弟子として身を委ねた相手であるシュカデーヴァ・ゴースヴァーミーのような精神指導者の恩恵によって、主の本当の立場、主の永遠の住処、そしてそのダーマにある崇高な全ての出来事や物事を知ることができます。王は、主の超越的な境地について、そしてその超越的なダーマに近づくことのできる超越的な方法を知っていたからこそ、自分の究極目的地を確信し、またそう理解することで、自分の体さえも含む物質的なもの全てを、執着という困難すら感じることなく捨てることができました。『バガヴァッド・ギーター』ではparaṃ dṛṣṭvā nivartateと言われています。パラム、すなわち物事の優性な質を見ることができる人は、物質的執着に関係のあるもの全てを捨てることができます。私たちは『バガヴァッド・ギーター』を通して、物質のエネルギーを超えた主のエネルギーを理解することができますし、主が優性エネルギーを通して自分の永遠な御名、質、遊戯、品々、多様性を表しているのですが、そのエネルギーを、シュカデーヴァ・ゴースヴァーミーのような本物の精神指導者の恩恵を授かって理解することができます。主によるこの優性の、そして永遠のエネルギーを完全に知らなければ、絶対真理の真実について、推論に頼った理論を駆使しても、物質エネルギーから逃れることはできません。マハーラージャ・パリークシットは、主クリシュナの恩恵があったからこそ、シュカデーヴァ・ゴースヴァーミーのような人物の慈悲を授かったのであり、そのおかげで、征服されない主の本当の立場を知ることができました。ヴェーダ経典を学んで主を見つけ出すのは至難の業ですが、シュカデーヴァ・ゴースヴァーミーのような解放された献身者の慈悲さえあれば、主を理解するのはたやすいことです。