シュリーマド・バーガヴァタム 1.14.35-36
節
maṅgalāya ca lokānāṁ
kṣemāya ca bhavāya ca
āste yadu-kulāmbhodhāv
ādyo ’nanta-sakhaḥ pumān
kṣemāya ca bhavāya ca
āste yadu-kulāmbhodhāv
ādyo ’nanta-sakhaḥ pumān
yad bāhu-daṇḍa-guptāyāṁ
sva-puryāṁ yadavo ’rcitāḥ
krīḍanti paramānandaṁ
mahā-pauruṣikā iva
sva-puryāṁ yadavo ’rcitāḥ
krīḍanti paramānandaṁ
mahā-pauruṣikā iva
訳語
maṅgalāya—あらゆる善のために; ca—もまた; lokānām—全惑星の; kṣemāya—保護のために; ca—そして; bhavāya—高まりのために; ca—もまた; āste—そこにいる; yadu-kula-ambhodhau—ヤドゥ王家という海の中に; ādyaḥ—根源のお方; ananta-sakhaḥ—アナンタ(バララーマ)との集まりの中で; pumān—至上の享楽者; yat—誰のもの; bāhu-daṇḍa-guptāyām—主の腕に守られて; sva-puryām—主の都市の中で; yadavaḥ—ヤドゥ王家の人々; arcitāḥ—彼らはその価値がある; krīḍanti—味わっている; parama-ānandam—超越的な喜び; mahā-pauruṣikāḥ—精神界の住民たち; iva—~のように。
翻訳
根源の人格神である享楽者、そして原初の主アナンタであるバララーマは、全宇宙の幸福、保護、普遍的な発達のために、ヤドゥ王家という海にとどまっておられる。そしてヤドゥ王家の人々は、主の腕に守られているため、精神界の住人のように生活を楽しんでいる。
解説
これまで何度も議論してきたように、人格神ヴィシュヌは、ガルボーダカシャーイー・ヴィシュヌとクシーローダカシャーイー・ヴィシュヌというふたつの能力で全ての宇宙の中に住んでいます。クシーローダカシャーイー・ヴィシュヌは宇宙の北側の頂点に自分の惑星を持っており、巨大な乳海に浮かぶバラデーヴァの化身、アナンタのベッドの上に横たわっています。そのことからマハーラージャ・ユディシュティラは、ヤドゥ王家を乳海と、そしてシュリー・バラデーヴァを主クリシュナが横たわっているアナンタと比較しています。またドヴァーラカーの住人をヴァイクンタ・ローカの解放された住人と比較しています。私たちが自分の目で見られる物質界をはるかに超えたところに、そして宇宙の7層の覆いを超えたところに原因の海があり、その海に全ての宇宙がフットボールのように浮かび、その原因の海を越えたところに、ブラフマンの光輝として一般的に知られている無限の精神界があります。この光輝の中には無数の精神的惑星が存在し、ヴァイクンタ惑星として知られています。そのヴァイクンタ惑星全ては、物質界にある最大の宇宙よりもはるかに巨大で、そのそれぞれに、主ヴィシュヌと全く同じ姿をした無数の住人たちが住んでいます。その住人たちはマハー・パウルシカ、すなわち主の奉仕に直接従事している人々、と呼ばれています。彼らはそれらの惑星の中で幸せに暮らしていて、苦しみもなく、完全な若々しさを備えて永遠に住み、喜びと知識に満ち、誕生、死、老い、病気のない、そしてカーラ、永遠の時に影響されずに生活を満喫しています。マハーラージャ・ユディシュティラは、ドヴァーラカーの住人をヴァイクンタにいるマハー・パウルシカと比較していますが、それは彼らが主と幸せに暮らしているからです。『バガヴァッド・ギーター』にはヴァイクンタローカについて多くの記述があり、そこではマドゥ・ダーマ、主の王国と述べられています。