シュリーマド・バーガヴァタム 1.12.5
節
sampadaḥ kratavo lokā
mahiṣī bhrātaro mahī
jambudvīpādhipatyaṁ ca
yaśaś ca tri-divaṁ gatam
mahiṣī bhrātaro mahī
jambudvīpādhipatyaṁ ca
yaśaś ca tri-divaṁ gatam
訳語
sampadaḥ—富; kratavaḥ—供犠祭; lokāḥ—未来の目的地; mahiṣī—女王たち; bhrātaraḥ—兄弟たち; mahī—地球; jambū-dvīpa—地球あるいは私たちの住む惑星; ādhipatyam—統治権; ca—もまた; yaśaḥ—名声; ca—そして; tri-divam—天国の惑星; gatam—~に広がる。
翻訳
マハーラージャ・ユディシュティラの財産、優れた目的地に到達するための供犠、女王、堅固な信念を持つ兄弟たち、広大な領土、地球上の統治権、名声などにまつわる知らせが、天国の惑星にまで届いた。
解説
裕福で偉大な人物の名前や名声だけが世に知れ渡るものですが、マハーラージャ・ユディシュティラの名前と名声は高位の惑星にさえ届いていました。それは、ユディシュティラ王の優れた統治、財産、ドラウパディーという栄光に満ちた妻、兄弟であるビーマやアルジュナの力、そしてジャンブドヴィーパという世界に広がる堅実な統治力ゆえのことです。この節のローカーハは重要です。物質世界と精神世界にはさまざまなローカ、すなわち高位の惑星が散在しています。『バガヴァッド・ギーター』(9-25)で述べられているように、現世での活動によってその惑星に行くことができます。惑星に強引に入ることはできません。大気圏外を数千マイルしか飛べないような乗り物を造った取るに足らない科学者や技術者たちが入ることは許されないのです。科学者たちの方法では高位の惑星に到達することはできません。供犠や奉仕をすることで、そのような幸福な惑星に入る資格を備えなくてはならないのです。いつも罪深い生活を送っている人々は、物質存在の苦悩のなかでさらに苦しむために、動物の生活に堕落するしかなく、それは『バガヴァッド・ギーター』(16-19)でも言われています。マハーラージャ・ユディシュティラの気質や優れた供犠は崇高で徳高く、高位の天国の惑星に住む人たちでさえ、ユディシュティラ王を同等の者として迎える準備をしていたのでした。