シュリーマド・バーガヴァタム 1.10.13
節
sarve te ’nimiṣair akṣais
tam anu druta-cetasaḥ
vīkṣantaḥ sneha-sambaddhā
vicelus tatra tatra ha
tam anu druta-cetasaḥ
vīkṣantaḥ sneha-sambaddhā
vicelus tatra tatra ha
訳語
sarve — 全員; te — 彼ら; animiṣaiḥ — まばたきもせずに; akṣaiḥ — 目で; tam anu — 主を求めて; druta-cetasaḥ — 溶けた心; vīkṣantaḥ — 主を見つめている; sneha-sambaddhāḥ — 純粋な愛着によって; viceluḥ — 動き出した; tatra tatra — そこかしこと; ha — 彼らはそうした。
翻訳
彼らの心は主への魅力ゆえに溶けた。まばたきもせずに主を見つめ、心乱れてそこかしこと歩くばかりであった。
解説
クリシュナが全ての生命体にとって魅力的なのは自然なことです。主は全ての永遠なる魂における筆頭の魂だからです。主ひとりが無数の永遠の魂を養っています。『カタ・ウパニシャッド』でそのことが述べられており、主との永遠の絆を取り戻すことで、尽きることのない平和と繁栄を手に入れることができます。今はその絆が、主の幻想エネルギーであるマーヤーによる魔力のために忘れ去られています。ひとたびその絆がわずかでもよみがえれば、束縛された魂はすぐに物質エネルギーの幻想から解放され、主との交流を求めるようになります。この交流は、主との個人的な交流を通してだけでなく、主の御名、名声、姿、質などとの交流を通しても可能となります。『シュリーマド・バーガヴァタム』は、純粋な献身者の話を謙虚に聞く方法を通して束縛された魂を訓練し、完成の境地に導きます。