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第43章
親子関係
恍惚とした愛が発達すると親子関係が築かれます。この親子関係が確固たるものとして成立すると、その関係はヴァーツァリャ・ラサと呼ばれます。このヴァーツァリャ・ラサの段階の献身奉仕は、クリシュナとその父、母、先生といった、クリシュナよりも上位の人物の役割を担う献身者との関わりの中に見ることができます。
学識のある学者たちはクリシュナと関係を持つ年配の人物が、クリシュナに対して親子愛に駆り立てられる誘因を次のように説明しています。
「至高人格神のお肌の色は、まるで青みがかった咲いたばかりの蓮の花のようです。とても繊細な体つきをしており、その蓮華の目には、蜂のように真っ黒な髪の毛がかかっています。そんなお姿の主がヴリンダーヴァナの道を歩いているところを、ナンダ・マハーラージャの最愛の妻である母ヤショーダーは見かけました。すると直ちに彼女の胸からは母乳が溢れ、全身を濡らしたのです」
クリシュナに対する親子愛を引き起こす具体的な誘因には、次のようなものが挙げられます。とても魅力的で見るだけで喜びの溢れる黒っぽい身体の色合い、全てが吉兆である身体の特徴、穏やかさ、甘い言葉、率直さ、内気さ、謙虚さ、いつでも進んで年上の者に敬意を捧げること、そして主の慈悲です。これらの性質は全て、恍惚とした親子愛を引き起こす誘因として理解されています。
「至高人格神のお肌の色は、まるで青みがかった咲いたばかりの蓮の花のようです。とても繊細な体つきをしており、その蓮華の目には、蜂のように真っ黒な髪の毛がかかっています。そんなお姿の主がヴリンダーヴァナの道を歩いているところを、ナンダ・マハーラージャの最愛の妻である母ヤショーダーは見かけました。すると直ちに彼女の胸からは母乳が溢れ、全身を濡らしたのです」
クリシュナに対する親子愛を引き起こす具体的な誘因には、次のようなものが挙げられます。とても魅力的で見るだけで喜びの溢れる黒っぽい身体の色合い、全てが吉兆である身体の特徴、穏やかさ、甘い言葉、率直さ、内気さ、謙虚さ、いつでも進んで年上の者に敬意を捧げること、そして主の慈悲です。これらの性質は全て、恍惚とした親子愛を引き起こす誘因として理解されています。
『シュリーマド・バーガヴァタム』(第10編8章45節)でシュカデーヴァ・ゴースヴァーミーは次のように述べています。クリシュナは『ヴェーダ』において天界の王、『ウパニシャッド』において非人格のブラフマン、サーンキャ哲学では至高精神、ヨーギーにとっては至高の魂、献身者にとっては至高人格神として受け入れられていますが、母ヤショーダーは主クリシュナを自分の息子として受け入れています。かつて母ヤショーダーは友達に次のように話しています。
「牛飼いたちの指導者であるナンダ・マハーラージャは私と共に主ヴィシュヌを崇拝してきました。その結果、クリシュナはプータナーやほかの悪魔たちの罠から守られたのです。双子のアルジュナ樹はもちろん強い風で倒されたのです。そしてゴーヴァルダナの丘はクリシュナがバララーマと共に持ち上げたかのように見えたけれど、本当はナンダ・マハーラージャが持ち上げていたはずです。そうでなかったら小さな男の子がどのようにしてあんなに大きな山を持ち上げることができたことでしょう」
これも親子愛から生じる恍惚の例です。このような親子愛は、自分のほうがクリシュナより上位であり、そのような献身者に面倒を見てもらわないとクリシュナは生きていけないと、愛をもって確信している者に沸き立つのです。ある献身者は主クリシュナの両親に次のように祈りました。
「親役の献身者に保護を求めましょう。彼らはいつもクリシュナの面倒をみようと一生懸命で、主にとても優しく接します。全宇宙の親である至高人格神に優しく接している彼らに尊敬の礼を捧げましょう!」
「牛飼いたちの指導者であるナンダ・マハーラージャは私と共に主ヴィシュヌを崇拝してきました。その結果、クリシュナはプータナーやほかの悪魔たちの罠から守られたのです。双子のアルジュナ樹はもちろん強い風で倒されたのです。そしてゴーヴァルダナの丘はクリシュナがバララーマと共に持ち上げたかのように見えたけれど、本当はナンダ・マハーラージャが持ち上げていたはずです。そうでなかったら小さな男の子がどのようにしてあんなに大きな山を持ち上げることができたことでしょう」
これも親子愛から生じる恍惚の例です。このような親子愛は、自分のほうがクリシュナより上位であり、そのような献身者に面倒を見てもらわないとクリシュナは生きていけないと、愛をもって確信している者に沸き立つのです。ある献身者は主クリシュナの両親に次のように祈りました。
「親役の献身者に保護を求めましょう。彼らはいつもクリシュナの面倒をみようと一生懸命で、主にとても優しく接します。全宇宙の親である至高人格神に優しく接している彼らに尊敬の礼を捧げましょう!」
これはブラーフマナの祈りに似ています。彼は次のように祈ります。
「他の者には『ヴェーダ』と『ウパニシャッド』を崇拝させておけばいいでしょう。物質的存在に恐れを抱き、その状態から解放されたいと望む者には、『マハーバーラタ』を崇拝しておいてもらいましょう。しかし私としては、マハーラージャ・ナンダしか崇拝したくありません。なぜなら至高人格神であるクリシュナがマハーラージャ・ナンダの子供として彼の中庭をよつん這いで動き回って遊んでいるからです」
「他の者には『ヴェーダ』と『ウパニシャッド』を崇拝させておけばいいでしょう。物質的存在に恐れを抱き、その状態から解放されたいと望む者には、『マハーバーラタ』を崇拝しておいてもらいましょう。しかし私としては、マハーラージャ・ナンダしか崇拝したくありません。なぜなら至高人格神であるクリシュナがマハーラージャ・ナンダの子供として彼の中庭をよつん這いで動き回って遊んでいるからです」
以下は、クリシュナへの親子愛を味わっている尊敬の念に溢れた人々の一覧です。
(1)ヴラジャの女王、母ヤショーダー、(2)ヴラジャの王、マハーラージャ・ナンダ、(3)バララーマの母、ローヒニー、(4)息子たちを主ブラフマーに連れて行かれた年配のゴーピー全員、(5)ヴァスデーヴァの妻、デーヴァキー、(6)ヴァスデーヴァのほかの15人の妻たち、(7)アルジュナの母、クンティー、(8)クリシュナの実父、ヴァスデーヴァ、(9)クリシュナの先生、サーンディーパニ・ムニ
彼らはクリシュナへ親子愛を抱いている尊敬すべき年配の人物とされています。この一覧は重要性の高い順に書いてあり、母ヤショーダーとマハーラージャ・ナンダが年上の人物の中で最も重要なのだとわかります。
(1)ヴラジャの女王、母ヤショーダー、(2)ヴラジャの王、マハーラージャ・ナンダ、(3)バララーマの母、ローヒニー、(4)息子たちを主ブラフマーに連れて行かれた年配のゴーピー全員、(5)ヴァスデーヴァの妻、デーヴァキー、(6)ヴァスデーヴァのほかの15人の妻たち、(7)アルジュナの母、クンティー、(8)クリシュナの実父、ヴァスデーヴァ、(9)クリシュナの先生、サーンディーパニ・ムニ
彼らはクリシュナへ親子愛を抱いている尊敬すべき年配の人物とされています。この一覧は重要性の高い順に書いてあり、母ヤショーダーとマハーラージャ・ナンダが年上の人物の中で最も重要なのだとわかります。
『シュリーマド・バーガヴァタム』(第10編9章3節)でシュカデーヴァ・ゴースヴァーミーはマハーラージャ・パリークシットに母ヤショーダーの美しさを説明します。彼は次のように告げます。
「最愛なる王よ、母ヤショーダーの大きな腰は絹と麻布で覆われ、胸からは愛情のあまり、ミルクが溢れています。バター作りでミルクを掻き回すために縄をしっかり握っているとき、彼女の腕輪や耳飾りは揺れて、髪飾りからは花が弛んで落ちてきます。過度の労働により彼女の顔には汗が数滴にじんでいます」
「最愛なる王よ、母ヤショーダーの大きな腰は絹と麻布で覆われ、胸からは愛情のあまり、ミルクが溢れています。バター作りでミルクを掻き回すために縄をしっかり握っているとき、彼女の腕輪や耳飾りは揺れて、髪飾りからは花が弛んで落ちてきます。過度の労働により彼女の顔には汗が数滴にじんでいます」
ある献身者の祈りには、母ヤショーダーについての次のような描写があります。
「母ヤショーダーの巻き毛は糸で束ねられ、髪の毛は分け目に付けられた朱色の粉で輝くように美しく、その美しい体つきは装飾品を遥かにしのぎます。そんな彼女の加護がどうか私に与えられますように。母ヤショーダーはいつもクリシュナの顔から目を離すことができず、いつも涙で溢れています。青みがかった蓮の花に似た彼女の肌の色は、彼女の纏う色とりどりの衣服によってより一段と美しく見えます。私たちがマーヤーの強い罠から守られ、献身奉仕を滞りなく進めることができるよう、母ヤショーダーの慈悲深い視線で照らされますように!」
「母ヤショーダーの巻き毛は糸で束ねられ、髪の毛は分け目に付けられた朱色の粉で輝くように美しく、その美しい体つきは装飾品を遥かにしのぎます。そんな彼女の加護がどうか私に与えられますように。母ヤショーダーはいつもクリシュナの顔から目を離すことができず、いつも涙で溢れています。青みがかった蓮の花に似た彼女の肌の色は、彼女の纏う色とりどりの衣服によってより一段と美しく見えます。私たちがマーヤーの強い罠から守られ、献身奉仕を滞りなく進めることができるよう、母ヤショーダーの慈悲深い視線で照らされますように!」
母ヤショーダーのクリシュナに対する愛情は次のように説明されています。早朝に母ヤショーダーはクリシュナへ乳をあげ、その後に彼の保護のためにさまざまなマントラを唱え始めました。それから彼の前頭部を上手に飾り付け、腕にはお守りを縛り付けます。このような活動から、彼女はまさにクリシュナに対する母親の愛情の全てを象徴していると理解できます。
ナンダ・マハーラージャの容姿については次のように説明されています。頭の髪の毛は全体的に黒く、ところどころに白髪が見えます。そして新しく生えてきたバニヤン樹の葉のように緑がかった服を着ています。お腹は出ていて、顔色はまさに満月のようです。そして綺麗な口髭を生やしています。ある日、クリシュナがまだ赤ん坊のとき、父親の指に掴まりながら中庭を歩いていました。まだしっかり歩けなかった彼は転びそうになりました。ナンダ・マハーラージャがこのように超越的な息子を守ろうとしていたとき、彼の目には急に涙が溢れ、喜びに覆われました。ナンダ王の蓮華の御足に尊敬の礼を捧げましょう!
幼児期、子供っぽい服装、子供による動き、子供の話す可愛い言葉、可愛い笑顔、そしてさまざまな子供の遊びはクリシュナに対する親子愛を引き起こす誘因とされています。クリシュナの幼児期は3つの期間に分けられています。カウマーラ期の初期、カウマーラ期の中期、そしてカウマーラ期の後期です。カウマーラ期の初期と中期ではクリシュナの太ももは大きく、目の端は白っぽくなっています。歯が生えだしてきていて、とても穏やかで優しげです。この頃のクリシュナについて、次のように説明されています。
「まだ3、4本しか歯がないとき、クリシュナの太ももは大きく、体はとても短く、そんな子供っぽい姿で動き回っている様子に、ナンダ・マハーラージャと母ヤショーダーの親子愛は高まり始めました。クリシュナはときに足踏みをしたり、泣いたり、笑ったり、指をしゃぶったり、寝転がったりしていました。これはクリシュナが子供のときの行動です。クリシュナは寝転がりながら、ときには足の指をしゃぶったり、足を上に投げ出したり、泣いたり、笑ったりしていました。そんな息子を見て、母ヤショーダーは彼を抑制しようという様子は見せず、ただ自分の息子がこのような遊戯を楽しんでいるのを熱心に見はじめるのでした」
カウマーラ期の初期には、クリシュナは首の周りに虎の爪を使った金の首飾りをしていました。ティラカという守り印を前頭部に付け、目の周りには黒いマスカラ、そして腰の周りに絹布を巻きつけていました。これらはクリシュナがカウマーラ期の初期に身に着けていた服装の説明です。
「まだ3、4本しか歯がないとき、クリシュナの太ももは大きく、体はとても短く、そんな子供っぽい姿で動き回っている様子に、ナンダ・マハーラージャと母ヤショーダーの親子愛は高まり始めました。クリシュナはときに足踏みをしたり、泣いたり、笑ったり、指をしゃぶったり、寝転がったりしていました。これはクリシュナが子供のときの行動です。クリシュナは寝転がりながら、ときには足の指をしゃぶったり、足を上に投げ出したり、泣いたり、笑ったりしていました。そんな息子を見て、母ヤショーダーは彼を抑制しようという様子は見せず、ただ自分の息子がこのような遊戯を楽しんでいるのを熱心に見はじめるのでした」
カウマーラ期の初期には、クリシュナは首の周りに虎の爪を使った金の首飾りをしていました。ティラカという守り印を前頭部に付け、目の周りには黒いマスカラ、そして腰の周りに絹布を巻きつけていました。これらはクリシュナがカウマーラ期の初期に身に着けていた服装の説明です。
ナンダ・マハーラージャは小さなクリシュナの美しい姿を見つめます。クリシュナの胸を飾る虎の爪、成長してきたばかりのタマーラの木のような肌色、牛の尿を混ぜてできたティラカの印、腕には絹糸で作られた飾りをはめ、腰には絹布を巻いています。ナンダ・マハーラージャはそんな自分の息子を見ていると、いつまでたってもその美しさに見飽きることがありませんでした。
カウマーラ期の中期ではクリシュナの前髪は目のあたりまで長く伸びています。下半身に布を巻きつけているときもあれば、真っ裸でいるときもあります。彼は一歩一歩足を出し、歩こうとしたり、片言で可愛く話そうとしたりもします。これらはカウマーラ期に見られる兆候の一部です。母ヤショーダーがカウマーラ期中期のクリシュナを見たとき、クリシュナのことがこのように描写されています。クリシュナの乱れた髪の毛は眉毛まで届き、目には落ち着きがありません。彼は自分の気持ちをきちんとした言葉を使って表現することがまだできません。しかし彼が話していると、とても可愛く、心地よく聞こえます。母ヤショーダーがクリシュナの小さな耳を見たとき、主が裸で、小さな足で早く走ろうとしている姿が目に入り、彼女は甘露の海に溶け込みました。この時期のクリシュナの装飾品は鼻柱からぶら下げた真珠、蓮華の手についたバター、そして腰につけた小さなベルです。母ヤショーダーは子供が動くことで鳴る腰についたベルや、鼻柱から真珠をぶら下げた笑顔、そして手にはバターをつけた、そんな姿の自分の小さな子供を見て喜びを感じました。
カウマーラ期の中期にはクリシュナのウエストは細くなり、胸は広くなり、頭はカラスの翼が落ちたような巻き毛で覆われていました。このような素晴らしいクリシュナの姿は母ヤショーダーを常に驚かせていました。カウマーラ期の終わりには、クリシュナは手に小さな棒を持ち、衣服は少し長くなり、ウエストの回りにはヘビの頭のような結び目がありました。この格好で、彼は家の近くで子牛の世話をし、ときどき同じ年齢の牛飼いの少年たちと遊びました。彼は細長い横笛、バッファローの角のラッパを持ち、ときどき木の葉で作られた横笛を演奏しました。これらはクリシュナのカウマーラ期の終わりの頃の特徴です。
クリシュナが少し成長し、小さな子牛の世話をしていたとき、しばしば森の近くに行きました。そして帰りが少し遅くなると、ナンダ・マハーラージャはすぐにチャンドラ・シャーリカー(周りを俯瞰して見渡せるよう屋根の上に作られた小屋)に上り、彼を探すのでした。ナンダ・マハーラージャは小さな息子の遅い帰宅を心配し、小さな牛飼いの少年の友達に囲まれたクリシュナが子牛たちと共に家に帰ってきているのを妻に示すことができるまで、チャンドラ・シャーリカーから離れませんでした。ナンダ・マハーラージャは彼の子供の頭の孔雀の羽を指し示し、愛する妻に彼の子供がいかに彼の目を楽しませてくれるかを伝えるのでした。
そして母ヤショーダーは、ナンダ・マハーラージャにこのように言うのでした。
「私の愛する息子を見てちょうだい。目は白く、頭にターバンを巻いて、体に巻物を着け、足にはチリンチリンととても素敵な音の鳴る鈴を着けているわ。彼がスラビ種の子牛たちと一緒に近づいて来るわ。見てください、彼が神聖なヴリンダーヴァナの土地を歩き回っている様子を」
「私の愛する息子を見てちょうだい。目は白く、頭にターバンを巻いて、体に巻物を着け、足にはチリンチリンととても素敵な音の鳴る鈴を着けているわ。彼がスラビ種の子牛たちと一緒に近づいて来るわ。見てください、彼が神聖なヴリンダーヴァナの土地を歩き回っている様子を」
同じように、ナンダ・マハーラージャは妻にこのように言いました。
「親愛なるヤショーダー、あなたの子供、クリシュナを見てごらんなさい。彼の黒みがかった体の艶、彼の赤みを帯びた目、彼の広い胸、そして素晴らしい金色のネックレスを見てごらんなさい!なんて素晴らしいのでしょう。彼は私の超越的な喜びをどんどんと増していきます」
「親愛なるヤショーダー、あなたの子供、クリシュナを見てごらんなさい。彼の黒みがかった体の艶、彼の赤みを帯びた目、彼の広い胸、そして素晴らしい金色のネックレスを見てごらんなさい!なんて素晴らしいのでしょう。彼は私の超越的な喜びをどんどんと増していきます」
ナンダ・マハーラージャの最愛の息子、クリシュナがカイショーラの年齢に入ると、主はさらに美しくなり、10歳から15歳の年齢に達したにもかかわらず、両親は主がまだパウガンダの期間にあると考えていました。クリシュナがパウガンダの期間にある時、彼の召使の何人かは彼をカイショーラの期間にあるとみなしていました。彼が子供らしい遊戯を行う時、彼の常々の行いは、ミルクとヨーグルトの鍋を壊すこと、ヨーグルトを庭に投げること、そしてミルクからクリームを盗むことでした。ときどき主は掻き回し棒を壊し、そしてバターを火に投げ入れました。このようにして、彼は母ヤショーダーの超越的な喜びを増すのでした。
これと関係して、母ヤショーダーは召使のムカラーにこのように言いました。
「見てごらんなさい、クリシュナがこっそりと周りを見回して、ゆっくりと茂みから出てくるわ。彼はちょうどバターを盗みに来たようね。姿を見せないようにしてね、さもないと私たちがクリシュナを見ているのが分かってしまうから。彼の眉毛がいたずらっぽく動くのを見るのが楽しいのよ。そして彼の怯えた目と美しい顔を見ていたいの」
「見てごらんなさい、クリシュナがこっそりと周りを見回して、ゆっくりと茂みから出てくるわ。彼はちょうどバターを盗みに来たようね。姿を見せないようにしてね、さもないと私たちがクリシュナを見ているのが分かってしまうから。彼の眉毛がいたずらっぽく動くのを見るのが楽しいのよ。そして彼の怯えた目と美しい顔を見ていたいの」
こっそりとバターを盗もうとするクリシュナの態度を楽しみながら、母ヤショーダーは母としての恍惚とした愛を経験していました。その恍惚愛は、彼の頭の匂いを嗅ぐことや、時折手でクリシュナの体を撫でたり、祝福を捧げたり、何かを命じたり、彼をじっと見つめたり、彼を養い、泥棒にならないように良い教えを授けたりすることからも味わうことができました。これらの行いが母としての恍惚愛です。これに関連する重要な点としては、至高人格神の中にも子供っぽい盗みの性質は見られ、そのためこの性質は偽物ではないということです。しかしながら、物質界に見られるように、この盗みの性質のなすがままになり、中毒のようになってしまうことは、精神的な関係の中にはありません。
『シュリーマド・バーガヴァタム』(第10編13章33節)で、シュカデーヴァ・ゴースヴァーミーはパリークシット王にこのように言いました。
「親愛なる王よ、年配のゴーピーたちが自分の息子が来るのを見るとすぐに、言い表すことのできない親子愛の兆候が表れました。そして彼女たち全員が愛情に没頭しました。彼女たちは初め、バターを盗んだ息子たちを叱るつもりでいました。しかし息子たちが彼女たちの目の前に来るとすぐに彼女たちは怒りを失い愛情に圧倒されました。彼女たちは息子を抱きしめ、彼らの頭の匂いを嗅ぎました。そうしている間、彼女たちは息子に狂ったように夢中になりました」
子供時代の遊戯の中で、牛飼いの少年たちは皆、クリシュナと一緒にバターを盗みに行っていました。しかし母ヤショーダーは、怒るよりもむしろ彼女の乳房からあふれ出た母乳で濡れていたのでした。クリシュナへの愛情によって、ヤショーダーは何度も彼の頭の匂いをかいでいました。
「親愛なる王よ、年配のゴーピーたちが自分の息子が来るのを見るとすぐに、言い表すことのできない親子愛の兆候が表れました。そして彼女たち全員が愛情に没頭しました。彼女たちは初め、バターを盗んだ息子たちを叱るつもりでいました。しかし息子たちが彼女たちの目の前に来るとすぐに彼女たちは怒りを失い愛情に圧倒されました。彼女たちは息子を抱きしめ、彼らの頭の匂いを嗅ぎました。そうしている間、彼女たちは息子に狂ったように夢中になりました」
子供時代の遊戯の中で、牛飼いの少年たちは皆、クリシュナと一緒にバターを盗みに行っていました。しかし母ヤショーダーは、怒るよりもむしろ彼女の乳房からあふれ出た母乳で濡れていたのでした。クリシュナへの愛情によって、ヤショーダーは何度も彼の頭の匂いをかいでいました。
牛飼い少年たちの母親が普段よくしていた行動は、彼らにキスをすること、彼らを抱きしめること、彼らの名前を呼ぶこと、そしてときどき彼らの盗み癖に対して優しく叱ることでした。これらの両親の愛の表れはサーットヴィカの恍惚と呼ばれます。これには8種類の恍惚の兆候全てが見られます。『シュリーマド・バーガヴァタム』(第10編13章22節)でシュカデーヴァ・ゴースヴァーミーはパリークシット王にこのように言いました。
「全ての牛飼いの少年たちの母親は人格神のヨーガマーヤーの力の影響によって錯覚に陥っていました。彼女たちは息子たちが横笛を演奏しているのを聞くとすぐに立ち上がり、そして心の中で息子たちを抱きしめるのでした。息子たちはクリシュナの内的な力で直接創造された存在です。母親たちは彼らを自分が産んだ息子として受け入れ、腕に抱き上げ、彼らを抱きしめて、息子たちの体を自らの体の上で休ませるのでした。この出来事から生まれた感情は、媚薬に変わった蜜よりも甘く、彼女たちの乳房から溢れ出た母乳は息子たちによってすぐに飲み干されるのでした」
「全ての牛飼いの少年たちの母親は人格神のヨーガマーヤーの力の影響によって錯覚に陥っていました。彼女たちは息子たちが横笛を演奏しているのを聞くとすぐに立ち上がり、そして心の中で息子たちを抱きしめるのでした。息子たちはクリシュナの内的な力で直接創造された存在です。母親たちは彼らを自分が産んだ息子として受け入れ、腕に抱き上げ、彼らを抱きしめて、息子たちの体を自らの体の上で休ませるのでした。この出来事から生まれた感情は、媚薬に変わった蜜よりも甘く、彼女たちの乳房から溢れ出た母乳は息子たちによってすぐに飲み干されるのでした」
ルーパ・ゴースヴァーミーによって編纂された、『ラリタ・マーダヴァ』の中で、クリシュナはこのように表されています。
「親愛なるクリシュナ、あなたが動物たちを世話しているとき、子牛と雌牛のひづめで舞い上がった埃があなたの素晴らしいお顔と芸術的なティラカを覆ってしまい、あなたは非常に埃っぽくなるのです。しかし、あなたが家に帰ったとき、あなたの母親の乳房から溢れ出た母乳が埃に覆われたあなたのお顔を洗い、神像がアビシェーカ儀式のとき洗われるように、あなたはこの母乳に清められたように見えるのです」
神々の寺院では何か不吉な出来事があったときには、その神像をミルクで洗わなければならないという習慣があります。クリシュナは至高人格神であり、彼は母ヤショーダーの乳房から出た母乳で洗われました。その母乳は埃の覆いから彼を清めました。
「親愛なるクリシュナ、あなたが動物たちを世話しているとき、子牛と雌牛のひづめで舞い上がった埃があなたの素晴らしいお顔と芸術的なティラカを覆ってしまい、あなたは非常に埃っぽくなるのです。しかし、あなたが家に帰ったとき、あなたの母親の乳房から溢れ出た母乳が埃に覆われたあなたのお顔を洗い、神像がアビシェーカ儀式のとき洗われるように、あなたはこの母乳に清められたように見えるのです」
神々の寺院では何か不吉な出来事があったときには、その神像をミルクで洗わなければならないという習慣があります。クリシュナは至高人格神であり、彼は母ヤショーダーの乳房から出た母乳で洗われました。その母乳は埃の覆いから彼を清めました。
恍惚感のあまり母ヤショーダーが気絶するという例が見られることがあります。これは彼女の息子がゴーヴァルダナの丘を持ち上げているのを見たときに起こりました。クリシュナが立ってその丘を持ち上げているとき、母ヤショーダーは彼を抱きしめるのをためらい、そして気絶しました。クリシュナがその丘を持ち上げるという危ない立場を引き受けたことは彼女の目に涙を誘いました。彼女の目は涙でいっぱいになっていたためにクリシュナを見ることができなくなり、そして喉が不安で詰まってしまったために、彼女はクリシュナにその体勢で何をすべきか教えることさえできませんでした。これは恍惚愛によって気絶する一例です。
母ヤショーダーは、息子がプータナーやほかの悪魔による攻撃といった危ない状況から救われたときに、幸福による超越的な恍惚を味わうことがありました。『シュリーマド・バーガヴァタム』(第10編17章19節)でシュカデーヴァ・ゴースヴァーミーは、母ヤショーダーが我が子を取り戻したとき、非常な幸運を感じたと述べています。彼女はすぐにクリシュナを膝の上に乗せ、繰り返し抱きしめました。このように彼女が何度も息子を抱きしめている間、彼女の目からは涙がほとばしり、超越的な喜びを表現することができませんでした。これはシュリーラ・ルーパ・ゴースヴァーミーの『ヴィダグダ・マーダヴァ』でこのように述べられています。
「親愛なるクリシュナ、あなたの母に触れられると非常に気持ちがよく、ひんやりとしていて、白檀の果肉やウシーラの根の果肉と混じった明るい月の光よりも冷たく冷やしてくれます」
(ウシーラは水に浸した時に非常に冷却効果を持つ根の一種です。これは特に太陽の焼けつく暑さに用いられます。)
「親愛なるクリシュナ、あなたの母に触れられると非常に気持ちがよく、ひんやりとしていて、白檀の果肉やウシーラの根の果肉と混じった明るい月の光よりも冷たく冷やしてくれます」
(ウシーラは水に浸した時に非常に冷却効果を持つ根の一種です。これは特に太陽の焼けつく暑さに用いられます。)
母ヤショーダーのクリシュナへの親子愛は常に増し、彼女の愛と恍惚は激しい愛情として表現されることもあれば、抗いがたい愛着として表現されることもあります。『シュリーマド・バーガヴァタム』(第10編6章43節)で圧倒的な愛情によるクリシュナへの愛着の一例が述べられています。シュカデーヴァ・ゴースヴァーミーはマハーラージャ・パリークシットにこのように述べました。
「親愛なる王よ、寛大なナンダ・マハーラージャはマトゥラーから帰った時、自分の息子の頭の匂いを嗅ぎ始め、親子愛の恍惚に我を忘れました」
似たような記述が母ヤショーダーに関しても存在します。彼女はクリシュナが放牧地から帰るのを待ち望んで、心配して、クリシュナの横笛の音色を聴くことを熱望していました。クリシュナの帰りが非常に遅くなっていたので、クリシュナの横笛の音色を早く聴きたいという彼女の思いは二倍になっていました。そして彼女の乳房から母乳が流れ出し始めました。その状態で、彼女は家の中に入ったり、外に出たりしていました。彼女はゴーヴィンダが道なりに帰ってきているかどうかをずっと見ていました。たくさんの偉大な聖者たちが主クリシュナに祈りを捧げ、彼の活動を讃えているとき、ゴークラの王妃、母ヤショーダーはサリーの下の部分を母乳で濡らしながらクルクシェートラの戦場に入りました。この母ヤショーダーのクルクシェートラへの登場はクルクシェートラの戦争の間のことではありません。日食の間、クリシュナは彼の父方の家(ドヴァーラカー)からクルクシェートラに行きました。そしてその時、ヴリンダ―ヴァナの住人もまたクリシュナに会いにクルクシェートラへ行きました。
「親愛なる王よ、寛大なナンダ・マハーラージャはマトゥラーから帰った時、自分の息子の頭の匂いを嗅ぎ始め、親子愛の恍惚に我を忘れました」
似たような記述が母ヤショーダーに関しても存在します。彼女はクリシュナが放牧地から帰るのを待ち望んで、心配して、クリシュナの横笛の音色を聴くことを熱望していました。クリシュナの帰りが非常に遅くなっていたので、クリシュナの横笛の音色を早く聴きたいという彼女の思いは二倍になっていました。そして彼女の乳房から母乳が流れ出し始めました。その状態で、彼女は家の中に入ったり、外に出たりしていました。彼女はゴーヴィンダが道なりに帰ってきているかどうかをずっと見ていました。たくさんの偉大な聖者たちが主クリシュナに祈りを捧げ、彼の活動を讃えているとき、ゴークラの王妃、母ヤショーダーはサリーの下の部分を母乳で濡らしながらクルクシェートラの戦場に入りました。この母ヤショーダーのクルクシェートラへの登場はクルクシェートラの戦争の間のことではありません。日食の間、クリシュナは彼の父方の家(ドヴァーラカー)からクルクシェートラに行きました。そしてその時、ヴリンダ―ヴァナの住人もまたクリシュナに会いにクルクシェートラへ行きました。
クリシュナが巡礼でクルクシェートラに到着したとき、全ての人がそこに集って、デーヴァキーの息子のクリシュナが到着した、と声を上げはじめました。ちょうどそのときデーヴァキーは愛情深い母親のようにクリシュナの顔を撫でました。そして再び人々が、ヴァスデーヴァの息子クリシュナがやって来た、と大声を上げると、ナンダ王と母ヤショーダーは愛情で胸がいっぱいになり、大きな喜びを表しました。
ゴークラの王妃、母ヤショーダーがクルクシェートラで息子のクリシュナに会いに行こうとしたとき、彼女の友人のひとりがこのように言いました。
「親愛なる王妃よ、あなたの胸から溢れる母乳はガンジス川を白く染めてしまいました。そして黒いマスカラと一緒に流れ落ちる涙はヤムナー川を黒く染めてしまいました。そしてあなたはこのふたつの川の間に立っています。息子の顔を見たいと心配する必要はありません。主はあなたの親子愛の深さを、このふたつの川を通してご存知なのですから!」
「親愛なる王妃よ、あなたの胸から溢れる母乳はガンジス川を白く染めてしまいました。そして黒いマスカラと一緒に流れ落ちる涙はヤムナー川を黒く染めてしまいました。そしてあなたはこのふたつの川の間に立っています。息子の顔を見たいと心配する必要はありません。主はあなたの親子愛の深さを、このふたつの川を通してご存知なのですから!」
同じ母ヤショーダーの友人がクリシュナに以下のように言いました。
「親愛なるムクンダよ、ゴークラの王妃である母ヤショーダーがあなたの蓮華のお顔を拝むことができるならば、炎の中に立つことを強いられたとしても、まるでヒマラヤ山脈の氷のように感じることでしょう。一方彼女が、あなたの蓮華のお顔を拝むことができないならば、甘露の海の中にいても、ヒ素の毒の海のように感じることでしょう」
常にクリシュナの蓮華のお顔を見たいというヴラジャの母ヤショーダーの望みが全宇宙で讃えられますように。
「親愛なるムクンダよ、ゴークラの王妃である母ヤショーダーがあなたの蓮華のお顔を拝むことができるならば、炎の中に立つことを強いられたとしても、まるでヒマラヤ山脈の氷のように感じることでしょう。一方彼女が、あなたの蓮華のお顔を拝むことができないならば、甘露の海の中にいても、ヒ素の毒の海のように感じることでしょう」
常にクリシュナの蓮華のお顔を見たいというヴラジャの母ヤショーダーの望みが全宇宙で讃えられますように。
似たようなことをクンティーデーヴィーがアクルーラに伝えました。
「親愛なる兄弟アクルーラよ、私たちは甥のムクンダにしばらく会っていません。どうか彼に伝えてもらえないでしょうか。敵に囲まれている叔母クンティーがあなたの蓮華のお顔を再び見ることができるのはいつになるのか教えてほしい、と」
「親愛なる兄弟アクルーラよ、私たちは甥のムクンダにしばらく会っていません。どうか彼に伝えてもらえないでしょうか。敵に囲まれている叔母クンティーがあなたの蓮華のお顔を再び見ることができるのはいつになるのか教えてほしい、と」
『シュリーマド・バーガヴァタム』(第10編46章28節)には以下のように記述されています。
「ウッダヴァがヴリンダーヴァナにいたとき、ドヴァーラカーでのクリシュナの活動について語っていたのですが、それを耳にした母ヤショーダーの胸からは母乳が、目からは涙が流れ出ました」
クリシュナがカンサの王国マトゥラーに行ったときに、ヤショーダーのあまりに深い愛を示すもうひとつのできごとが起こりました。母ヤショーダーはクリシュナの化粧道具を見つめながら惜別感で気を失いそうになり、大きな音を立てて地面に倒れました。地面を転げまわる体にはたくさんの傷を負い、悲痛な姿で「おお、親愛なる息子よ!私の息子よ!」と泣き叫びました。そして両手で自分の胸を叩きました。この母ヤショーダーの行動は、学識ある献身者が恍惚愛の兆候として説明しているものです。場合によっては、大きな不安、嘆き、失望、呆然自失、卑下、落ち着きのなさ、狂気、幻想など、他にもさまざまな兆候が表れることがあります。
「ウッダヴァがヴリンダーヴァナにいたとき、ドヴァーラカーでのクリシュナの活動について語っていたのですが、それを耳にした母ヤショーダーの胸からは母乳が、目からは涙が流れ出ました」
クリシュナがカンサの王国マトゥラーに行ったときに、ヤショーダーのあまりに深い愛を示すもうひとつのできごとが起こりました。母ヤショーダーはクリシュナの化粧道具を見つめながら惜別感で気を失いそうになり、大きな音を立てて地面に倒れました。地面を転げまわる体にはたくさんの傷を負い、悲痛な姿で「おお、親愛なる息子よ!私の息子よ!」と泣き叫びました。そして両手で自分の胸を叩きました。この母ヤショーダーの行動は、学識ある献身者が恍惚愛の兆候として説明しているものです。場合によっては、大きな不安、嘆き、失望、呆然自失、卑下、落ち着きのなさ、狂気、幻想など、他にもさまざまな兆候が表れることがあります。
母ヤショーダーの不安に関しては、クリシュナが牧草地に出ているとき、ある献身者が彼女にこのように語りかけました。
「ヤショーダー、あなたの動きは鈍くなって、不安でいっぱいになっているようですね。目には何の動きもないように思えます。私はあなたの吐息に暖かさのようなものを感じます。あなたの胸は煮えたぎり、母乳も熱くなっているのですね。息子との惜別感により深刻な頭痛に悩んでいることがわかります」
これらが母ヤショーダーのクリシュナに対する心配の兆候です。
「ヤショーダー、あなたの動きは鈍くなって、不安でいっぱいになっているようですね。目には何の動きもないように思えます。私はあなたの吐息に暖かさのようなものを感じます。あなたの胸は煮えたぎり、母乳も熱くなっているのですね。息子との惜別感により深刻な頭痛に悩んでいることがわかります」
これらが母ヤショーダーのクリシュナに対する心配の兆候です。
アクルーラがヴリンダーヴァナにてクリシュナのドヴァーラカーでの活動を語ったとき、母ヤショーダーは、クリシュナが多くの王妃と結婚し世帯者の義務にとても忙しくしていることを聞かされました。これを聞いた母ヤショーダーは、クリシュナをカイショーラ期を終えてすぐに結婚させることができなかったために息子と嫁を家に迎え入れることができなかった、と自分の不幸を嘆き、こう叫びました。
同じように、母ヤショーダーは次のように考えて落胆しました。
「私には何百頭もの牛がいるのに、そのミルクがクリシュナを満足させることができないなら、ミルクに呪いをかけてしまえばいいわ。私自身も同じく罪人よ。なぜなら多くの物質的財産を持っていながら、息子がヴリンダーヴァナにいたときのように頭の匂いを嗅いで母乳を与えることができないのですから」
これが母ヤショーダーがクリシュナとの惜別感で表す落胆の兆候です。
「私には何百頭もの牛がいるのに、そのミルクがクリシュナを満足させることができないなら、ミルクに呪いをかけてしまえばいいわ。私自身も同じく罪人よ。なぜなら多くの物質的財産を持っていながら、息子がヴリンダーヴァナにいたときのように頭の匂いを嗅いで母乳を与えることができないのですから」
これが母ヤショーダーがクリシュナとの惜別感で表す落胆の兆候です。
あるクリシュナの友人が主にこう言いました。
「蓮華の御目をした親愛なるお方よ、君がゴークラに住んでいたとき、いつも手に棒を持っていたね。あの棒は今も母ヤショーダーの家に転がっていて、彼女がそれを見る度に棒のように動きが止まってしまうんだ」
これがクリシュナとの惜別感における呆然自失の兆候です。クリシュナとの惜別感から、母ヤショーダーはとても謙虚な態度で宇宙の創造主である主ブラフマーに対し、涙ながらにこのように祈りました。
「親愛なる創造者よ、私が親愛なる息子クリシュナにほんの一瞬でも会えるように、どうかここに連れ戻してもらえませんか」
母ヤショーダーは時として狂った女性のように落ち着きのない様子でナンダ・マハーラージャを責めました。
「あなたは宮殿で何をしていらっしゃるの。恥を知らない方ね!なぜ人はあなたをヴラジャの王と呼んでいると思うの。愛しの息子クリシュナと離れてしまったにもかかわらず、まだヴリンダーヴァナに冷酷な父親のように居座っているなんて、本当に驚きよ!」
「蓮華の御目をした親愛なるお方よ、君がゴークラに住んでいたとき、いつも手に棒を持っていたね。あの棒は今も母ヤショーダーの家に転がっていて、彼女がそれを見る度に棒のように動きが止まってしまうんだ」
これがクリシュナとの惜別感における呆然自失の兆候です。クリシュナとの惜別感から、母ヤショーダーはとても謙虚な態度で宇宙の創造主である主ブラフマーに対し、涙ながらにこのように祈りました。
「親愛なる創造者よ、私が親愛なる息子クリシュナにほんの一瞬でも会えるように、どうかここに連れ戻してもらえませんか」
母ヤショーダーは時として狂った女性のように落ち着きのない様子でナンダ・マハーラージャを責めました。
「あなたは宮殿で何をしていらっしゃるの。恥を知らない方ね!なぜ人はあなたをヴラジャの王と呼んでいると思うの。愛しの息子クリシュナと離れてしまったにもかかわらず、まだヴリンダーヴァナに冷酷な父親のように居座っているなんて、本当に驚きよ!」
母親の気がおかしくなっていることを、ある者がクリシュナに、このように知らせました。
「母ヤショーダーは狂気に陥り、カダンバの木に向かって話しかけ、尋ねました。『私の息子はどこですか』。同じように彼女は鳥や雄蜂にも、彼らの前を通り過ぎて行ったかどうか尋ね、あなたについて何か言ってほしいと求めています。こうして母ヤショーダーは幻想に陥り、あなたについてみんなに尋ねて、ヴリンダーヴァナ中をさまよっています」
これがクリシュナとの惜別感における狂気です。
「母ヤショーダーは狂気に陥り、カダンバの木に向かって話しかけ、尋ねました。『私の息子はどこですか』。同じように彼女は鳥や雄蜂にも、彼らの前を通り過ぎて行ったかどうか尋ね、あなたについて何か言ってほしいと求めています。こうして母ヤショーダーは幻想に陥り、あなたについてみんなに尋ねて、ヴリンダーヴァナ中をさまよっています」
これがクリシュナとの惜別感における狂気です。
ナンダ・マハーラージャは母ヤショーダーに、「冷酷だ」と責められたとき、以下のように答えました。
「親愛なるヤショーダーよ、なぜお前はそんなに動揺しているのだ。どうかもっと注意深く見てごらん。あなたの息子クリシュナはあなたの前に立っているではないか!狂った女性のようにならないでおくれ。どうか家を平和に保っておくれ」
そして父ナンダもまた主との惜別感のあまりこのような幻想に陥っていることを、主の友人がクリシュナに伝えました。
「親愛なるヤショーダーよ、なぜお前はそんなに動揺しているのだ。どうかもっと注意深く見てごらん。あなたの息子クリシュナはあなたの前に立っているではないか!狂った女性のようにならないでおくれ。どうか家を平和に保っておくれ」
そして父ナンダもまた主との惜別感のあまりこのような幻想に陥っていることを、主の友人がクリシュナに伝えました。
ヴァスデーヴァの御后全員がカンサの競技場にて、クリシュナのすばらしい容貌を見た瞬間、親子愛から后たちの胸から母乳が溢れ、サーリーの下の部分が濡れました。この例は、望みが満たされた結果として示される恍惚愛の兆候を表わしています。
『シュリーマド・バーガヴァタム』(第1編11章29節)には以下のように述べられています。
「クリシュナがクルクシェートラの戦争を終えてドヴァーラカーに戻ったとき、最初に主は母親と継母たちに会い、彼女たちの御足に尊敬の礼を捧げました。母親たちはすぐにクリシュナを膝に抱き上げ、親子愛によって胸からは母乳が溢れました。それゆえ涙と混ざった彼女らの母乳は、クリシュナへの最初の捧げものとなりました」
これが長い惜別ののちに満足を得た例です。
「クリシュナがクルクシェートラの戦争を終えてドヴァーラカーに戻ったとき、最初に主は母親と継母たちに会い、彼女たちの御足に尊敬の礼を捧げました。母親たちはすぐにクリシュナを膝に抱き上げ、親子愛によって胸からは母乳が溢れました。それゆえ涙と混ざった彼女らの母乳は、クリシュナへの最初の捧げものとなりました」
これが長い惜別ののちに満足を得た例です。
『ラリタ・マーダヴァ』にも似たような記述があります。
「ナンダ王の妻ヤショーダーはなんてすばらしいのでしょう。クリシュナへの親子愛から、彼女は涙と混ざった母乳で親愛なる息子クリシュナを沐浴させたのです」
『ヴィダグダ・マーダヴァ』では、ある献身者が主クリシュナに以下のように言いました。
「親愛なるムクンダよ、ただあなたの蓮華の香りに満ちたお顔を見るだけで、母ヤショーダーはあなたのお顔という月光に惹かれ、水瓶のような胸からはたちまち母乳が溢れ出します」
こうして水瓶(のような胸)を覆う服を濡らしながら、彼女はいつもクリシュナに授乳することに忙しくしていました。
「ナンダ王の妻ヤショーダーはなんてすばらしいのでしょう。クリシュナへの親子愛から、彼女は涙と混ざった母乳で親愛なる息子クリシュナを沐浴させたのです」
『ヴィダグダ・マーダヴァ』では、ある献身者が主クリシュナに以下のように言いました。
「親愛なるムクンダよ、ただあなたの蓮華の香りに満ちたお顔を見るだけで、母ヤショーダーはあなたのお顔という月光に惹かれ、水瓶のような胸からはたちまち母乳が溢れ出します」
こうして水瓶(のような胸)を覆う服を濡らしながら、彼女はいつもクリシュナに授乳することに忙しくしていました。
これらは主の母親、父親、目上の人々による、クリシュナへの親子愛の兆候です。親子愛における恍惚的愛情はクリシュナが息子として受け入れられたときに表現されます。クリシュナへの絶えることのないこれらの超越的感情は、親子愛における揺ぎない恍惚と呼ばれています。
シュリーラ・ルーパ・ゴースヴァーミーは以下のように述べています。学者たちによると、これまで説明してきた3種類の超越的な味わい、つまり主従愛、友愛、親子愛が、時として混じり合うこともあるということをここで述べています。例えば、バララーマが示す友愛の感情には、主従愛と親子愛とが混ざっています。同様にユディシュティラ王のクリシュナへの愛も、親子愛と主従愛とが混ざっています。同じく、クリシュナの祖父ウグラセーナの超越的な味わいもまた主従愛と親子愛とが混ざったものです。ヴリンダーヴァナの年上のゴーピーたちの愛情は親子愛、主従愛、友愛が混ざっています。マードゥリーの息子であるナクラとサハデーヴァの愛情や、聖者ナーラダの愛情もまた、友愛と主従愛が混在しています。主シヴァ、ガルダ、そしてウッダヴァの愛情もまた主従愛と友愛です。