バガヴァッド・ギーター あるがままの詩 18.63

iti te jñānam ākhyātaṁ
guhyād guhya-taraṁ mayā
vimṛśyaitad aśeṣeṇa
yathecchasi tathā kuru

訳語

翻訳

このように私はさらに秘奥な知識を君に与えた。
この知識を熟考した上で
君の思い通りに行動するがよい。

解説

 主はすでにブラフマ・ブータの知識をアルジュナに説明なさった。ブラフマ・ブータの状態にいる人は喜びに満ちていて、決して嘆かず、何もほしいと思わない。これは内密な知識のなせる業である。またクリシュナは至高の魂に関する知識も明らかにされた。これもブラフマンの知識であるが、より高い知識である。
 ここに yathecchasi tathā kuru「好きなように行動すればよい」という言葉があるが、これは神が生命体の小さな独立性を妨げないということを表している。『バガヴァッド・ギーター』の中で主は、いかにすれば生活状況を向上できるかについて、あらゆる面で説明された。アルジュナに与えられた最高のアドバイスは、ハートの中に宿る至高の魂に身を委ねよというものであった。人は正しい判断力を持って、至高の魂の指示に従って行動しなくてはならない。そうすれば人間生活の最高完成段階であるクリシュナ意識に、常にとどまることができる。アルジュナは戦うことを至高人格神からじかに命じられた。至高人格神に身を委ねることは至高主にとってではなく、生命体にとっての最重要事項である。服従する前に、人はまずこのことを知性の及ぶかぎり熟考すべきであり、それが至高人格神の教えを受け入れる最善の方法である。またそのような教えはクリシュナの真正な代表者である精神の師を通しても授けられるのだ。