バガヴァッド・ギーター あるがままの詩 10.1

śrī-bhagavān uvāca
bhūya eva mahā-bāho
śṛṇu me paramaṁ vacaḥ
yat te ’haṁ prīyamāṇāya
vakṣyāmi hita-kāmyayā

訳語

翻訳

至高人格神は語る。
さらに聞け、剛勇の士アルジュナよ
君は私の親しい友であるから
君のためにさらに善き知識を話して聞かせよう。

解説

 バガヴァーンという言葉について、パラーシャラ・ムニは次のように説明している。「力、名声、富、知識、美、放棄という6つの豊潤な質に満ちたお方こそ、バガヴァーン、すなわち至高人格神である」。クリシュナはこの地上におられた時、この6つの豊潤さをすべて表された。ゆえにパラーシャラ・ムニのような偉大な賢人たちは皆、クリシュナを至高人格神として受け入れているのである。そして今クリシュナはアルジュナに、御自身の豊かさと活動についてさらに秘奥な知識を授けようとなさっている。すでに第7章の初めで御自身のさまざまなエネルギーについて、またそのエネルギーがどのように作用するかについて説明なさったが、この章ではその特別な質をアルジュナに語られる。前の章では堅い信念に基づく献身を確立させようと、さまざまなエネルギーのことを明確に説明されたが、この章で再びアルジュナに、御自身の現れとさまざまな特質について話そうとなさっているのである。
 至高主について聞けば聞くほど、人はその献身奉仕を強固なものにしていく。献身者との交際の中で、絶えずクリシュナについて耳を傾けるべきである。そうすることで献身奉仕の質がますます高まっていく。献身者の語らいは、クリシュナ意識になりたいと心から望む人たちの間でのみできることであり、そうでない人たちとはできない。アルジュナはとても愛しい献身者であるからこそ彼の益になることを願って話すのだ、と主は明言しておられる。