シュリーマド・バーガヴァタム 2.9.38
節
śrī-śuka uvāca
sampradiśyaivam ajano
janānāṁ parameṣṭhinam
paśyatas tasya tad rūpam
ātmano nyaruṇad dhariḥ
sampradiśyaivam ajano
janānāṁ parameṣṭhinam
paśyatas tasya tad rūpam
ātmano nyaruṇad dhariḥ
訳語
śrī-śukaḥ uvāca — シュリー・シュカデーヴァ・ゴースヴァーミーは言った; sampradiśya — ブラフマーを完全に指導し; evam — ゆえに; ajanaḥ — 至高主; janānām — 生命体の; parameṣṭhinam — 至高なる指導者、ブラフマーに; paśyataḥ — 見ている間; tasya — 主の; tat rūpam — その超越的な姿; ātmanaḥ — 絶対者の; nyaruṇat — 消えた; hariḥ — 主、人格神
翻訳
シュカデーヴァ・ゴースヴァーミーはマハーラージャ・パリークシットに言った:至高人格神ハリは自身の超越的な姿を見せ、生命体の指導者であるブラフマーに教えを授けた後、姿を隠した。
解説
この節では、主がアジャナハ、つまり至高なるお方であり、主は4節で表した『シュリーマド・バーガヴァタム』の主旨を教示する間、ご自身の超越的なお姿(アートマノー・ルーパム)をブラフマージーにお見せになっていたことが明確に述べられています。主はジャナーナーム、つまり人格を持つ全ての者たちのアジャナハ、つまり至高なるお方です。 生命体は全て個々の人格を持ち、シュリティ・マントラでnityo nityānāṁ cetanaś cetanānāmと証明されているように、そのような人格を持つ全ての者たちの中で主ハリが至高者です。ですから物質世界にあるような非人格的な様相が、超越世界には存在するはずがありません。チェータナ、知識があるところには必ず人格的な様相があります。精神世界では全てが知識に溢れており、したがって超越的な世界にある物は全て、地も、水も、木も、山も、川も、人間も、動物も、鳥も、全てが同じ質、チェータナであり、そこにあるものは全て個性があり、人格を備えているのです。『シュリーマド・バーガヴァタム』は至高なるヴェーダ文献として私たちにこの知識を与えます。そして、生命体の指導者がバクティ・ヨーガの至高なる知識を伝えるため、宇宙に住む全ての者たちにこの教えを広めるようにと、至高の人格神自らが、ブラフマージーにこの教えを伝えたのです。次にブラフマージーは『シュリーマド・バーガヴァタム」の同じ教えを愛する息子ナーラダに伝え、ナーラダはそれをヴィヤーサデーヴァに伝え、彼はそれをシュカデーヴァ・ゴースヴァーミーに教えました。そして、シュカデーヴァ・ゴースヴァーミーの恩恵とマハーラージャ・パリークシットの慈悲によって、絶対人格神、主クリシュナの科学を学ぶために『シュリーマド・バーガヴァタム』が全ての人々に永久に与えられたのです。