シュリーマド・バーガヴァタム 2.7.13
節
kṣīrodadhāv amara-dānava-yūthapānām
unmathnatām amṛta-labdhaya ādi-devaḥ
pṛṣṭhena kacchapa-vapur vidadhāra gotraṁ
nidrākṣaṇo ’dri-parivarta-kaṣāṇa-kaṇḍūḥ
unmathnatām amṛta-labdhaya ādi-devaḥ
pṛṣṭhena kacchapa-vapur vidadhāra gotraṁ
nidrākṣaṇo ’dri-parivarta-kaṣāṇa-kaṇḍūḥ
訳語
kṣīra — 牛乳 ; udadhau — 〜の海の中; amara — 神々; dānava — 悪魔たち; yūtha-pānām — 両側のリーダーの; unmathnatām — 攪拌する間; amṛta — 甘露; labdhaya — 得るため; ādi-devaḥ — 根源の主; pṛṣṭhena — 背骨で; kacchapa — 亀; vapuḥ — 体; vidadhāra — 姿を取った; gotram — マンダラ山; nidrākṣaṇaḥ — 半分寝ている間; adri-parivarta — 山を転がし; kaṣāṇa — 搔く; kaṇḍūḥ — 痒み
翻訳
攪拌棒として使われていたマンダラ山を乗せる場所[旋回軸]となるため、根源の主は、亀の化身の姿をおとりになった。神々と悪魔たちは甘露を抽出するため、マンダラ山を使ってミルクの海を攪拌していた。山は前後に動いて、眠りに落ちながら痒みを感じていた亀の主の背中を掻いた。
解説
私たちには見えませんが、この宇宙にはミルクの海が存在します。現代の科学者でさえも、頭上には何百、何十万もの惑星が浮かんでおり、各惑星には異なる環境があると認めています。『シュリーマド・バーガヴァタム』が提示する多くの情報は、私たちが持つ現在の経験とは一致しないかもしれません。しかしインドの聖者たちに関する限り、知識はヴェーダ文献から得られるものであり、私たちは真正な知識の書物(シャーストラ・チャクスルヴァト)に目を通すべきだと、権威ある者はためらうことなく認めています。ですから私たちは宇宙に浮かんでいる惑星を全て実際の目で見ない限り、『シュリーマド・バーガヴァタム』に述べられているミルクの海の存在を否定することはできません。そのような実験は不可能なため、言うまでもなく私たちは『シュリーマド・バーガヴァタム』の言葉をありのままに受け止めなくてはなりません。なぜならそれはシュリーダラ・スヴァーミー、ジーヴァ・ゴースヴァーミー、ヴィシュヴァナータ・チャクラヴァルティーや他の精神の師によって権威あるものとして認められているからです。偉大な権威の足跡に従うことがヴェーダ式の方法であり、想像の範囲を超えるものを理解するための唯一の方法です。
根源の主は全能であるため、何事もご自分の思いのままにすることができます。ですから主が特定の目的を果たすために、亀や魚の化身の姿ををおとりになるのは決して驚くべきことではありません。ですから、私たちは『シュリーマド・バーガヴァタム』のような真正な経典の言葉をためらうことなく受け入れなくてはなりません。
神々と悪魔たちが力を合わせて取り組んだミルクの海の攪拌という大事業は、巨大なマンダラ山を置く巨大な場所、つまり旋回軸を必要としました。したがって神々の試みを手助けするため、根源の主はミルクの海を泳ぐ巨大な亀の化身の姿をおとりになりました。同時に、その山はまどろむ主の背骨を掻き、主の痒みを和らげました。